もし宇宙人(おそらく「人」ではないけど)が来たらどうしますか?
僕はこのような本を読んでいるので、他の方よりは多少対応できると思います。
ただ、こちら(地球と呼んでいる星の人々)はまだ地球外生命体を見つけていないのにも関わらず、
向こうがこちらを見つけて、さらに地球まで来れる技術があるということは、
圧倒的に向こうの方が技術が発達しているということ。
おそらく何をしても勝ち目はありません。
(映画「宇宙戦争」のような結末の可能性はゼロではありませんが)
ただ、ちゃんと(人間的な思考能力がある?)宇宙人はこう思うのではないでしょうか?
「人間ってなんだろう?」
地球には多くの生物がいて、人間よりも植物や昆虫のほうが圧倒的に多い。
それなのに一番偉そうにしているのは人間。
ちゃんと考えてくれる宇宙人だったらしめたもの。
人間だけが、なぜか感情を“顔の表情”として出せます。
さらに難しいことに、悲しいのに笑ったり、うれしいのに泣いたりする。
竹中直人さんのように「笑いながら怒る人」という芸まである。
とても不思議な生物、と宇宙人が興味を持ってくれたら、
しばらくは缶コーヒーBOSSのCMのように、地球に潜伏して観察してくれるのではないだろうか。
そうすればおそらく50年くらいは安心(勝手な予想)だと思う。
宇宙人に関しては、「プロジェクト・ヘイル・メアリー」という小説が面白いのでよかったら一読ください。
「火星の人」(映画名「オデッセイ」)という小説を書いたアンディ・ウェアーの本です。
さて、先日、息子の中学の部活の最後の試合が終わりました。
剣道。
とても不思議なスポーツです。
それは、面をつけているので人間特有の「顔の表情」が周りには見えない点。
そのため、選手たちが試合中に怒っているのか笑っているのか、泣いているか喜んでいるのかわからない。
一本とったときに、飛び跳ねたり、ガッツポーズをしたり喜びを表現する選手がたまにいますが。
(もっとも、それはしてはいけないらしい。一本取った後の所作も大切らしく、
喜びを表現し過ぎると一本が取り消しになったりすることもあるらしい)
なので、基本的には一本取って勝っても、取られて負けても、引き分けでも、冷静に静かに終わる。
そこがめちゃくちゃカッコいい。そして、美しい。
そんな剣道の団体戦。
先鋒、次鋒、中堅、副将、大将。
団体戦はチームワークが大事!って今まで何度も聞いてきましたが、
僕は正直、「そうは言っても剣道は戦うのは1対1じゃないか~」と思っていました。
でも今回の試合、息子たちのチームを見てわかりました。
決して今までの成績からすれば強いチームではないのですが、
2、3年生一人ひとりが各役割を認識し、戦局を見つつ、全力でお互いをカバーしていた。
それでいつも以上に勝ち進むことができました。
こ、これが団体戦か~!
指導者の先生が、「団体戦はみんなで一本」とおっしゃっていた意味がわかりました。
女子チームは勝ち進めなかったものの、体格差があるのに果敢に攻めて一本を取る姿や、
男子チームと同様にみんなでカバーしようという気持ち、
そしてここぞという試合で勝ちきれなかった悔しさ、そういう姿を見てとても感動しました。
面を付けたまま、顔の表情が見えないのに身体を震わせて泣いている姿というのは、なんとも胸が締め付けられます。
僕は中学生のときはほとんどいい思い出がなかったので、
こんなに素晴らしい試合をした中学生たちを見るととても嬉しくなりました。
顔の表情で感情を表せるのは、地球上では人間だけ。
最近のAI人間の映像のクオリティには本当に驚かされますが、それでもまだ違和感はあります。
顔の表情というものは、そんなに簡単なものではない。
人の顔を直接見ないSNSなどは、それはそれでいいところがあります。
でも、剣道でいうとずっと面を付けているようなもの。
やはり、面を外している時の多彩な表情があるからこそ、面を付けた時の美しさがあるのではないでしょうか。
勢島 英
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