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福岡・小郡のやさしい調剤薬局

2023年11月21日、第3回宝台健康アカデミーを実施しました。

 

 

今回は、福岡大学薬学部の小野和彦先生と、管理栄養士である私から

 

「今日から実践!体が“コゲない”食べ方のコツ!」

 

という題でお話させていただきました。

 

 

AGEs(終末糖化産物)という言葉をご存じでしょうか?

 

AGEsとは、
たんぱく質と糖が熱によって結びつく糖化反応によって生成される老化促進物質の一つです。

 

糖化反応というとあまりピンとこないかもしれませんが、

 

トーストした食パンや、こんがり焼けたホットケーキ、
唐揚げなどイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。

 

熱を加え、こんがりときつね色になるのが糖化反応によるものです。

 

食べ物における糖化反応というのは、料理を美味しくしてくれ、メリットも多い反応でもあるのですが、

 

これと同じことが私たちの体で起こると、そうはいきません。

 

体の中の余分な糖が原因となりAGEsが作り出されると、
肌や髪、骨、血管など全身の老化を促進させ様々な疾患の原因になってしまうのです。

 

 

 

今回の健康アカデミーでは、これまでの健康チェックに加え、
指先で測るAGEs測定も皆様にやっていただきました。

 

 

私、管理栄養士からは、AGEsを溜めない食事についてお話させていただきました。

 

 

AGEsを多く含むものを摂りすぎないようにする、いうことも大事なのですが、

 

 

血糖値というのもポイントになりますので、

 

 

血糖値を急上昇させない食べ方などについてもお話しました。

 

 

 

 

AGEs測定では、素晴らしい結果が出た方もおられ、

 

 

思わず、「元気の秘訣をぜひ教えてください!」とお声掛けしてしまいました。

 

 

管理栄養士として、アドバイスさせていただく立場ではありますが、

 

 

皆様から教えていただくことも本当に多いです。

 

 

食事のことに限らず、皆様と顔を合わせて色々なお話ができること、

 

私にとっても楽しい時間になっています。

 

 

そういえば、栄養士があんなこと言ってたな、と少しでも思い出していただければなによりです。

 

 

今回もオリーブ薬局の皆様、UR都市機構の皆様、福岡大学の先生方と一緒に楽しく実施できました。

 

 

 

そして、福岡大学薬学部の学生さんたちも手伝いにきてくれて、本当に感謝しています!

 

管理栄養士 園木


今年も暖かい冬で始まりましたが、徐々に気温も下がってくるようです。
例年より早い時期から、インフルエンザなどの感染症が流行しています。
いつもの手洗いうがいを心がけて、元気に過ごしたいものです。

 

 

冬は“腎”の働きが活発になります。
“腎”は水分代謝に関わっています。
“腎”が弱ってくると、頻尿、尿もれ、膀胱炎、むくみ、手足の冷え、
皮膚の乾燥・かゆみ、などが起こります。

 

 

また“腎”は、成長・発育・老化などに関わるエネルギーを蓄えていて、
各臓器に送り出す役割もしています。
腰痛、難聴、耳鳴り、白髪、抜け毛、物忘れ、などの症状に気を付けましょう。
寒さが“腎”を弱めてしまうので、
食べるものは体を温めるものや血流を良くするものを摂るといいでしょう。

 

 

体を温めるもの → 穀類、いも類、豆類、野菜類、魚介類、肉類

 

血をめぐらせて血流を良くするもの → クランベリー、ブルーベリー、プルーン、
                   玉ねぎ、ピーマン、かんきつ類、カジキマグロ、鮭

 

“腎”を助けるもの → 黒米、栗、黒ゴマ、枝豆、カリフラワー、キャベツ、ごぼう、
          どんこ、ブロッコリー、マッシュルーム、プルーン、ブルーベリー、
          うなぎ、えび、すずき、ししゃも、鯛、かつお、鶏肉、豚肉

 

 

 

クリスマスにはチキンやケーキ、大みそかにはお蕎麦、お正月にはおせちやお雑煮など、
行事やそれぞれの家の特別な食事も、この時期の楽しみのひとつです。
暴飲暴食には気を付けて、体の調子が傾いてると感じたらちょっと立て直して、過ごせるといいですね。

 

薬膳アドバイザー 勢島智子

9月に入り、朝晩涼しくなってきました。日が落ちるのもだんだん早くなっています。
お昼間は30度を超える日もあるので、まだしばらくは暑さへの対応が必要です。

 

 

秋は“肺”の働きが活発になります。
“肺”は呼吸を担っていますが、それ以外に、“気(生命エネルギー)”をめぐらせたり、
“水(血液以外の水分)”を体全体に行きわたらせたりする役割があります。
秋の乾燥した空気は、口や鼻、内臓にまで影響し、
のどの痛み、咳、鼻水、便秘、腹痛、また皮膚や頭髪の乾燥などの症状も出やすくなります。
鼻やのどの免疫機能も低下するため、細菌やウイルス感染も起こしやすい状態になってしまいます。
水分を補い、肺を潤す食べものを摂るといいでしょう。

 

 

体の水分を補う → さとうきび、水あめ、豆乳、豆腐、オクラ、きゅうり、白キクラゲ、
ズッキーニ、冬瓜、トマト、れんこん、イチジク、梨、桃、りんご、レモン、鴨肉、
牛乳、ヨーグルト、プーアール茶、緑茶

 

 

肺を潤す → 山芋、ナッツ類、白キクラゲ、ゆり根、れんこん、イチジク、梨、バナナ、りんご

 

 

また、冬に向けて免疫が高まるよう、“脾(食べものの消化吸収)”の調子を整えておきましょう。

 

 

“脾”を助ける → 穀類、いも類、豆類、オクラ、小松菜、青梗菜、とうもろこし、
ナス、人参、ネギ、白菜、れんこん、りんご、イワシ、スズキ、タイ、ブリ、牛肉、鴨肉、卵

 

 

今年の夏も、暑さと豪雨に見舞われました。
新型コロナウイルスやインフルエンザも流行し、私も落ち着かない日々を過ごしました。
これから、紅葉や秋の味覚も待っています。
手洗い・うがいをして、皆様にはご自分の体調も気にかけていただきながら、
楽しい時間を過ごしてほしいと思っています。

 

薬膳アドバイザー 勢島智子

九州北部が梅雨明けしました。日差しの明るい日が増え、一段と暑くなった気がします。

 

すでに空気も暑く、外を歩くのが億劫になります。

夏は“心”の働きが活発になります。“心”は血液を全身に回すことと、
精神・思考・判断・意識をコントロールすることにも関わっています。
“心”が疲れてくると、動悸・息切れ・貧血・顔面紅潮・イライラ・不安・不眠などが
起こりやすくなります。“心”を助ける食べ物をとりましょう。

 

 

“心”を助けるもの → 玄米、小麦、アーモンド、青梗菜、イワシ、アサリ、シジミ、

           ウーロン茶、紅茶、コーヒー、ジャスミン、緑茶

 

 

ついつい口にしてしまう冷たい飲み物や食べ物では、体が冷えて、消化機能を担っている“脾”まで弱ってしまいます。
“脾”が弱ると、消化不良・食欲不振・下痢などの夏バテ症状を起こします。
冷たいものの代わりに、体の熱を下げる食べ物をとるといいでしょう。
きゅうり、スイカなどの夏野菜には熱を冷ます効果があり、
ゴーヤー、レタスのような苦味のある食べ物にも同様の効果があります。
ただ冷えやすい体質の方は、量を控えましょう。
また酸味のあるものは汗が出すぎるのを止め、潤いを残す効果があるので、適度にとるといいでしょう。

 

 

体の熱を下げるもの → 小麦、春雨、さとうきび、小豆、豆腐、緑豆、アスパラガス、キャベツ、
            きゅうり、空心菜、香菜、ゴーヤー、ズッキーニ、ごぼう、
セロリ、青梗菜、冬瓜、なす、もやし、レタス、キウイ、スイカ、
スモモ、パイナップル、バナナ、メロン、レモン、
貝類、海藻類、プーアール茶、緑茶

 

 

潤いを残すもの → さとうきび、豆乳、豆腐、アスパラガス、オクラ、きゅうり、
白キクラゲ、ズッキーニ、冬瓜、トマト、スモモ、マンゴー、
メロン、桃、リンゴ、牛乳、ヨーグルト

 

 

台風など自然災害、気候の変化が多い時期です。水分と栄養をしっかりとって、免疫力を高めましょう。
薬膳アドバイザー 勢島智子

 

 

九州北部が梅雨入りしました。まとまった雨が降っているところもあるようです。
すっきりした青空は見えませんが、道端に色とりどりの紫陽花が咲いていて、
ゆううつな雨の日を楽しい気分にさせてくれます。

 

 

 

この時期は、“脾”の働きが活発になります。“脾”は食べたものを消化吸収、
内臓を持ち上げる、血液が血管内からもれ出さないようにする、役割を担っています。
この“脾”は湿気を嫌うため、“湿”をためないようにすることが大切です。
しかし、雨が多く湿度が高い季節なので、体は外側からも湿にさらされることになります。
体の内側=食べるものに気をつけて、“湿”をためないようにしましょう。

 

 

 

“湿”を取り除く → 大麦、ハト麦、春雨、豆類、カカオ、落花生、きゅうり、冬瓜、
とうもろこし、ナス、紫蘇、生姜、ネギ、香菜、ミョウガ、スイカ、
アサリ、昆布、スズキ、タイ、海苔、わかめ、鴨肉、ウーロン茶、紅茶、ココア、コーヒー、緑茶

 

 

 

“気(生命エネルギー)”のめぐりをよくする → 玉ねぎ、ピーマン、かんきつ類、カジキマグロ、鮭、ジャスミン、八角

 

 

 

消化吸収がうまくいかなくなり、胃腸が不調をきたすと、肌あれや口元の吹き出物、
口内炎なども現れやすくなります。“脾”を助ける食べものをとりましょう。

 

 

 

“脾”を補う → 穀類、イモ類、豆類、野菜、イワシ、スズキ、タイ、鴨肉、牛肉、卵

 

 

 

行動制限がなくなって、行事やレジャーなどに出かける機会が増えそうですね。
過ごしにくい季節ですが、しっかり栄養摂って、元気に過ごしましょう。

 

 

薬膳アドバイザー 勢島智子

今年は気温が20℃を超える日の多い、暖かい秋でした。11月にもかかわらず半袖で過ごす小学生をみると驚きますが、元気な姿にうれしくなります。12月に入りましたが、さっそく気温が下がり寒い冬が始まりそうです。

 

冬は“腎”の働きが活発になります。“腎”は体に必要なものと不必要なものを仕分ける役目のほかに、成長発達の元を担っており、寿命にも関わっています。“腎”が弱ると、排尿困難、むくみ、冷え、膀胱炎、腰痛、耳鳴り、難聴、視力低下、白髪、物忘れなどの老化症状がでてきます。“腎”を助ける食べ物を摂りましょう。

 

“腎”を助ける → 黒米、ナッツ類、キャベツ、ごぼう、椎茸、ブロッコリー、プルーン、
ブルーベリー、いとより、うなぎ、えび、すずき、鯛、豚肉          

 

生物が葉を落としたり冬眠したりしてエネルギーをためるように、人も体によいものを摂って寒さに負けない体をつくりましょう。寒くなると冷え、悪寒、喉の痛み、咳、頭痛、鼻水、心筋梗塞、脳血管障害などが起きやすく、代謝も遅くなることで冷え性、しびれ、肌荒れなども起こりやすくなります。“気(生命エネルギー)・血(栄養)・水(血液以外の水分)”を補って、体を温める食べ物を摂りましょう。

 

“気”を補う → 穀類、芋類、大豆、カカオ、かぼちゃ、椎茸、まいたけ、魚介類、肉類

“血”を補う → 黒豆、ナッツ類、木耳、しめじ、人参、パセリ、ほうれん草、プルーン、
魚介類、肉類、卵

“水”を補う → 山芋、水あめ、エリンギ、カブ、木耳、人参、ほうれん草、イカ、
いとより、牡蠣、ブリ、鴨肉、豚肉、卵、ヨーグルト、チーズ

体を温める → 黒砂糖、穀類、羊肉、ニラ、ネギ、えび、マグロ、唐辛子、八角

 

今年もあとひと月。年越しのイベント、そして新年迎えたら今年度末に向けてと、気忙しい季節となります。しっかり食べて休んで、元気に過ごしていきましょう。

 

薬膳アドバイザー 勢島智子

9月に入ってさっそく台風がやってきました。福岡も雨風が強かったですね。
過ぎたあとは晴れが続いて、朝晩は涼しくなってきました。
昼間との気温の差が大きいので、体調を崩さないように気をつけましょう。

 

 

 

秋は“肺”の働きが活発になります。
呼吸を担うほか、体の“気(生命エネルギー)・血(血液)・水(血以外の体の水分)”の出入りを調節する働きをしています。空気が乾燥しているため、私たちの体も乾燥にさらされます。咳やくしゃみ、鼻炎、風邪、皮膚や髪の乾燥、などの症状がでてきやすくなります。また“肺”と関係のある“大腸”も乾燥の影響を受けるため、便秘、腹痛を起こしやすくなります。体を潤す食材をとりましょう。

 

 

 

潤す → 豆乳、豆腐、はちみつ、銀杏、ナッツ類、白きくらげ、クレソン、春菊、冬瓜、百合根、れんこん、いちじく、柿、梨、バナナ、みかん、りんご、甘酒、プーアール茶、緑茶

 

 

咳をとめる → はちみつ、湯葉、ナッツ類、生姜、にんにく、百合根、いちじく、梨、海苔

 

 

“辛”味には、発汗・解熱作用、“気血”のめぐりをよくする働きがあります。風邪のひき始めには、ネギや生姜、唐辛子などの“辛”味を少量とり汗をかくことで、体の表面に付いた邪気をはらってくれます。

 

 

今はまだ暑さも残るため、乾燥に気をつけながら体の熱を冷ます食べ物をとり、涼しくなってきたら体を温める食べ物をとるように心がけましょう。そして、冬に向けて体力をつけておきましょう。

 

 

 

温めるもの → 穀類、イモ類、大豆、カカオ、銀杏、枝豆、かぼちゃ、椎茸、まいたけ、ぶどう、魚介類、肉類

 

 

 

 

この時期は、旬の果物が色鮮やかです。

 

 

 

 

梨・・・肺を潤し、のどの症状にも効く。ただ体を冷やしてしまうので、冷えやすい人は生姜やシナモンなどと一緒に煮て食べるほうがいい。

 

りんご・・・余分な熱を冷ます。食欲不振にも効く。体を冷やしてしまうので注意。

 

ぶどう・・・水分の代謝をよくする。“気血”を補う。

 

栗・・・老化による腰痛や筋肉の衰えにも効果あり。消化しにくいので食べ過ぎに注意。

 

みかん・・・胃の働きを活発にして食欲不振に効く。香りがあり“気”のめぐりをよくする。

 

 

 

 

 

夏の猛暑が続くのではと心配でしたが、季節は秋に向かっているようで、過ごしやすくなってきました。
まだ油断はできませんが、外出や行事も楽しみたいですね。

 

薬膳アドバイザー 勢島智子

あっという間に、九州北部も梅雨明けしました。降水量が少なく心配です。
私が経験した平成6年の渇水では、給水時間が制限され、
タンクに水を溜めてそこから使っていたのを覚えています。
節水、そして節電にも気をつけて、この夏を過ごすことになりそうです。

 

 

 

夏に活発になる“”は、血液循環の他に、思考や判断をする精神にも関わっています。
汗をかいてドロドロした血液を運ぶため、“”の働きが激しくなります。
そして頻脈や不整脈、動悸、息切れ、不眠などが起こりやすくなります。“”を助けるものを摂りましょう。

 

 

 

”を助ける →玄米、小麦、アーモンド、チンゲンサイ、アサリ、イワシ、シジミ、ひじき、ウーロン茶、
紅茶、コーヒー、ジャスミン、緑茶

 

 

 

 

まだ6月ですが、厳しい暑さになっています。

毎年9~10月くらいまで半袖を着ているくらいなので、
しばらくこの暑さとつき合うことになります。
つい冷たいものを口にしがちですが、消化器官である“”は温かい環境を好むため、
負担が大きくなってしまいます。
夏バテは、“”が冷たいものを消化しにくくなり、
消化不良、食欲不振、下痢などの胃腸障害を起こしている状態です。
消化機能を上げるには、常温か温かいものがいいでしょう。

 

 

 

”を助ける → 穀類、いも類、豆類、ナッツ、枝豆・オクラ・小松菜などの野菜類、
オレンジ、りんご、イワシ、タイ、ブリ、牛肉、

 

 

 

体の熱を冷ます → 麦、春雨、小豆、豆腐、緑豆、アスパラガス、キャベツ、きゅうり、空心菜、クレソン、香菜、ゴボウ、ズッキーニ、セロリ、チンゲンサイ、冬瓜、なす、ほうれん草、もやし、レタス、れんこん、キウイ、スイカ、すもも、パイナップル、バナナ、メロン、レモン、アサリ、シジミ、海藻類、プーアール茶、緑茶

 

 

 

また、ゴーヤー、レタス、ゴボウ、紅茶、コーヒーなどの“苦味”に分類される食材にも、
”を助けたり熱を冷ましたりする働きがあります。

 

 

 

熱中症にも注意です。外だけでなく室内でも起こりうる症状です。
外で活動するときは経口補水液などで水分と一緒に塩分も補い、
室内ではクーラーなどで暑くならないようにして、忘れがちな水分摂取に気をつけましょう。

 

 

 

水分を補う → 豆乳、豆腐、アスパラガス、オクラ、きゅうり、白キクラゲ、ズッキーニ、冬瓜、トマト、れんこん、イチジク、梅、すもも、梨、マンゴー、みかん、メロン、桃、りんご、レモン、鴨肉、牛乳、ヨーグルト、甘酒、プーアール茶、緑茶

 

 

 

今年の夏は、学校のプールが行われたり、イベントが開催予定だったりと、
外出する機会も増えてきそうです。
まだコロナ禍ではありますが、楽しみたいですね。

 

 

 

 

薬膳アドバイザー 勢島智子

 

 

梅雨の季節になりました。アジサイがそこかしこで咲いていて、

色とりどり、花びらの形もいろいろあって、楽しい季節です。

 

 

 

 

この時期、活発に働くのが“脾(主に消化器官)”です。

飲食物を消化して栄養分や水分を全身に送ったり、皮膚や内臓を持ち上げたり、

血管から血液が漏れ出ないようにするという働きを担っています。

 

 

”は“湿(外気の湿気、体の中にたまっている余分な水分)”を嫌うため、

“湿”をためすぎないことが大事です。

日本は海に囲まれているため湿度が高いのですが、この時期は特に影響が大きくなります。

また冷たいものや生もの、水分を多くとるようにもなるので、

”への負担が大きくなってしまいます。“”が疲れてくると代謝が悪くなり、

胃もたれ、食欲不振、疲れやすさ、浮腫、下痢、体の重だるさなどがあらわれます。

”を助けるものや温かいものを摂るようにしましょう。

 

 

 

”を補う → 穀類、いも類、肉類、魚類、豆類、カカオ、アスパラガス、かぼちゃ、
さやいんげん、椎茸、トウモロコシ、マイタケ、三つ葉、アボカド、サクランボ、桃

 

 

 

また、“湿”を汗や尿として排出させたり、

気(生命エネルギー)”の巡りをよくして水分を排泄しやすくしたりする食べものを摂りましょう。

 

 

湿”を取り除く → 玄米、麦、豆類、落花生、アスパラガス、きゅうり、セロリ、
クレソン、パクチー、高菜、チシャ、冬瓜、トウモロコシ、ナス、
豆モヤシ、レタス、スイカ、すもも、マンゴー、メロン、あおさ、
貝類、鯛、すずき、昆布、わかめ、ウーロン茶、紅茶、コーヒー、ココア、
ハイビスカス茶、プーアール茶、緑茶

 

 

”の巡りをよくする → 玉ねぎ、ピーマン、かぼす、グレープフルーツ、
すだち、ネーブル、カジキマグロ、鮭、ジャスミン、八角

 

 

 

トマト・きゅうり・トウモロコシなど、夏野菜の赤黄緑が目に鮮やかです。

冷たくして食べることが多いですが、“”はこれを嫌います。

生野菜で食べるのは朝にして、夜は“脾”を冷やさないようにして休むようにしましょう。

また脂っこいものや甘みの強いもの、味の濃いものも、この時期は控えるようにしましょう。

 

 

薬膳アドバイザー 勢島智子

 

まだ寒い日もありますが、日差しの明るい日も増えてきました。花粉症の我が家ですが、マスク生活のおかげか、まだ症状が軽くすごせています。

 

春は“肝”の働きが活発になります。“肝”は血液の貯蔵と解毒、“気・血・水(体を構成する基本物質)”をスムーズにめぐらせる、という働きをしています。春の陽気にさそわれて活発になりますが、冬の間にためこんだ老廃物を出すため、必死に働くようになります。そして疲れてくると、“肝”にとどまるはずの血液がおさまらず、春の陽気と一緒に上へ上へとあがっていってしまいます。

 

 

頭痛、顔面紅潮、目の充血、のぼせ、いらいら、怒りっぽい、うつ状態、不眠など、体の上部に症状があらわれます。こんなときは、“肝”の解毒作用を助ける食べものをとりましょう。

 

 

 

“血”をなめらかにする → 黒米、黒砂糖、黒豆、納豆、カカオ、菊花、クレソン、セロリ、玉ネギ、青梗菜、菜の花、ニラ、パセリ、レタス、れんこん、クランベリー、ブルーベリー、プルーン、いわし、うなぎ、鮭、サバ、サンマ、ししゃも、牛肉、甘酒、グレープフルーツ

 

 

上がりすぎた“肝”を元に戻す → クレソン、せり、セロリ、トマト、ピーマン、あなご

 

 

春野菜の、菜の花・ふきのとう・たけのこ・たらの芽などは苦味が特徴です。この苦味には“気(体をめぐるエネルギー)”や血液の高ぶりを抑える働きがあります。ただしとりすぎると体を冷やしてしまうので、冷えやすい人は控えめにしておくといいです。

 

頭がクラクラする、目がかすむ、体が冷える、元気が出ない、という人は、必要なところに“血”がめぐっていないかもしれません。“気”をめぐらせるものも“肝”の働きを助けてくれます。香りのよいものもあるので、それも一緒に楽しめます。

 

 

“血”を補う → 黒豆、ナッツ類、ごま、枝豆、キクラゲ、しめじ、どんこ、人参、パセリ、ほうれんそう、よもぎ、レタス、プルーン、いちご、アサリ、あなご、イカ、いわし、うなぎ、かつお、鮭、鯖、ししゃも、しじみ、すずき、タコ、たら、ひじき、ブリ、マグロ、牛肉、鴨肉、豚肉、レバー、卵

 

 

“気”をめぐりやすくする → 玉ネギ、ピーマン、きんかん、グレープフルーツ、ネーブル、みかん、ゆず、マグロ、鮭、ジャスミン

 

 

春は暖かくなり、植物がのびやかに成長する時期です。新生活や新学期、とちょっと緊張する場面もありますが、自然と同じようにゆったりのんびりすごせるよう心がけるといいでしょう。

 

今日はひなまつり。素敵なお花を娘に。

 

薬膳アドバイザー 勢島智子

 

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