昨年途中から城南区薬剤師会の広報委員になった。
すでに会計を担当していたのだが、
先輩薬剤師から会計だけではダメと言われたので、では広報で、とお願いした。
文章の校正や雑誌のデザイン等々、自分が秀でているとは全く思わないが、
職場や自宅でできる仕事だろうと思って広報を選んだ。
そもそも大雑把な性格なので、
誤字脱字や言葉の選び方を細かくチェックしたりするのは苦手、大変な作業だ。
ただ、小説に没頭しているときに誤字脱字があると、それには違和感がある。
例えば、『、』であるべきところに『。』がついていると、やはり気づく。
こういった文章というのは、正しい文(?)というのが当たり前で、間違いは目立つ。
音楽も同じだ。
クラシック音楽で、楽譜通りでなく音を間違えていたらCD化(今はデジタル配信?)はしないだろう。
これがジャズだと話は変わってくる。
そもそもアドリブは、ある程度のルールはあるものの、基本的には自由だ。
マイルス・デイビスのトランペットをCDで聴くと、
この音は変じゃない?っていう音がいくつもあるが、
それも含めてマイルスかっこいい!となる。
これが間違いか、意図的なものなのかは本人にしかわからない。
僕の書いた論文が、日本薬剤師会雑誌の2025年3月号に掲載された。
短い論文だがかなり苦労し、校正を繰り返し、大学の先生方の力を借りて書いた。
日本中の薬剤師が読む雑誌だ。
一部の友人は我がことのようにとても喜んでくれた。
一方、一部の家族(?)は「へー、よかったねー」で終わり(笑)。
いいんです。『いいね!』をもらうために書いたのではない。
この論文が、これを読んでくれた方に少しでも役にたつことを願って書いた。
世の中がほんの少しでもよくなることを願って書いた。
日本薬剤師会雑誌の選考担当の方だって、だからこそ載せてくださったのだ。
僕もいつの間にかオジサンになって、
見た目のせいか結構世の中から以前より冷たくされると感じる(同世代オジサン諸君、感じない??)。
先日、某大手楽器店にソプラノサックスのマウスピースを探しにいったら、
店員の方がものすご~く冷たくて、怒りとショックで店を出た。
モヤモヤ状態で階段を上っていると後ろから「勢島センパ~イ!」と声をかけられた。
誰かと思ったら、高校の吹奏楽部時代の後輩だ。
久しぶりに会って立ち話。
それで、さっきのモヤモヤ感は帳消し。
後輩よ、ありがとう。
人間って、きっとこういうものなのだ。
会話でもメールでも、生演奏でもCDでも、
雑誌の記事でも無記名のコメントでも、演説でも論文でも、
直接の会話でも間接的なメッセージでも、相手のことをいかに考えられるか。
『、』が『。』だったからといって、金返せ!とは言わない。その小説の価値は失われない。
ミュージシャンに完璧を求めているのではない、感動を求めているのだ。
短いLINEでも、そこからアイデアや想像が膨らむ時がある。
ちょっとした一言に救われることもある。
だからこそ、人のためになる『文字』を使いたいものだ。
多少の誤字、脱字はOK!
キレイな日本語でなくてもいい。
ただ必要なのは、その人を想った『文字』。
だから、AIと人間を比べること自体ナンセンス。
ほら、あの方が昔から言ってたじゃない。
人間だもの。
勢島 英
サックスアンサンブル 『Ensemble K』(アンサンブル ケー)
演奏予定
2025年5月12日(月) ワンドロップ(カジュアルイタリアン)
福岡市中央区大名2-1-18 BROOM福岡1F
1st 20:30~ 2nd 21:30~
2025年6月9日(月) ワンドロップ 1st 20:30~ 2nd 21:30~
2025年7月6日(日) フルフル風の森(パン屋さん)福岡市東区香住ヶ丘7-4-2
(予定)1st 14:00~ 2nd 15:00~
※各演奏はお店の都合、演奏者の都合等により、変更になる場合があります。