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福岡・小郡のやさしい調剤薬局

子どもたちが福岡市にある水族館「海の中道マリンワールド」に行きました。

 

数年前にリニューアルして、いろんな工夫がされて、とても魅力的な空間になりました。

 

今回、私は行けなかったのですが、妻がパンフレットを見てみて、と。

 

それがコレ↓

 

とても、とても心に響く言葉。美しく、やさしい言葉です。

 

 

私たちには、言葉がある。

 

 

それは、誰かを責めるためのものではなく、非難するためのものでもなく、本来はヒトとヒトとが深く繋がるためのものだったはずです。

 

 

世界中が感染症に苦しむこんな時だからこそ、私たちの薬局でも言葉を大切にしたいと思います。

 

 

なかなか行く機会が作れませんが、また必ずマリンワールドの海に、魚に会いに行きます。

 

勢島 英

 

九州北部も梅雨が明けました。むっとする空気で、息をするだけで体温がじわじわ上がっているような気がします。遮熱効果のある日傘や帽子、冷たい飲み物やクールタオルなどを持ち歩いて、熱中症対策をしましょう。また熱中症は室内でも十分起こりうるので、部屋を涼しくしてこまめに水分を摂りましょう。

 

この時期は、血液の循環や精神活動に関わる“心”の働きが活発になります。暑くなると汗をかいて体温調節しますが、血液中の水分やミネラルも出ていきます。そして心臓はドロドロした血液を全身にまわさなければならなくなり、疲れてしまいます。その結果、頻脈や不整脈、動悸、息切れ、不眠などが起こりやすくなります。外での活動やスポーツ、入浴など汗をかく前後には水分やミネラルを補っておきましょう。また“心”を助けるものを摂りましょう。

 

“心”を助ける → 小麦、ひじき、豚の心臓、ウーロン茶、紅茶、コーヒー

 

暑さに加えて、日本の夏は湿度の高さも過ごしにくさにつながります。汗腺を閉じたり開いたりと、体の“湿(体の余分な水分)”を調整する皮膚に負担がかかり、湿疹や炎症が起こりやすくなります。また冷たいものを食べたり飲んだりすることも多くなるため、“湿”を嫌う胃腸の働きが弱まり、消化不良や食欲不振、だるさなどの症状も出てきます。清涼飲料水やアイスクリームなどの冷たいものの摂りすぎには注意して、食材そのものが持つ“さます”効果を利用してみてはいかがでしょうか。

 

体にこもった熱をさます または 余分な水分を出す

 → 夏野菜・果物、はるさめ、豆類、豆腐、鯛、昆布、しじみ、海苔、ひじき、

もずく、わかめ、卵、紅茶、コーヒー、緑茶、プーアール茶、ココア

 

夏野菜に代表されるゴーヤーやレタス、ごぼう、また魚の内臓や緑茶・紅茶・コーヒーなどには苦味があります。この苦味には心臓の働きを強化、また、消炎・止血・解熱・利尿効果があります。ただし摂りすぎると胃腸を冷やしてしまうので注意です。

 

胃腸を休めたいときは、温かいものを摂りましょう。辛味の食材、生姜やネギ・ニラ・シソなどを使って体を温めるのもいいでしょう。

消化吸収を助ける → 穀類、いも類、野菜、オレンジ、リンゴ、魚類、牛肉、卵

 

これから気温の高い日が7月、8月、9月、と続いていきます。お盆を過ぎると少し和らぐ気がするので、毎年お盆まで頑張ろうと自分に言い聞かせています。暑さも汗も日焼けも苦手ですが、洗濯物の乾きには満足な季節です。トマトや冷や奴もこの時期が一番美味しい気がします(年中食べてはいるのですが・・・)。楽しみをみつけて過ごせるといいですね。

薬膳アドバイザー 勢島 智子

サッカー界のレジェンドといえば三浦知良選手。スキー界では葛西紀明選手、そして、サックス界、いや、ジャズ界のレジェンドは渡辺貞夫さん、通称ナベサダ。

 

現在、87歳。現役のサックスプレイヤー。

 

福岡でLIVEをするというので、急いでチケットを取りましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で延期。先日、ついに開催されました。

 

いやー、凄かった。

アルトサックスのナベサダさん、ピアノの小野塚晃さん、ベースの粟谷巧さん、ドラムスの竹村一哲さん、みんな素晴らしかった。

 

 

それにしてもナベサダさんは元気。10年くらい前にタバコを止めて、その時に「OUT FOR SMOKE」という曲を作ったらしい(笑) タバコを求めるような(?)かっこいい演奏でした。

 

医療者としては、87歳、しかもタバコを何十年も吸っていて、なんでこんなに元気でパワフルな音を出せるのだろうと不思議に思います。だってサックスは息を吹き込んで演奏する楽器だから。

肺活量、腹筋、あとはマウスピースを歯で支えるので歯が丈夫でないといけないし、指も速く動かないといけない。もちろん体力も必要。

 

やっぱりいつまでも健康であるためには、『意欲、気持ち』が大事なのでしょうか。

 

20年ほど前、東京に住んでいた時に、渡辺貞夫さんの50周年LIVEを渋谷のbunkamuraホールに聴きに行きました。初めて生で聴いたナベサダさんの音。

当時、ナベサダさんは60代後半でしょうか。『My Dear Life』。暖かく、やさしく、人生を感じさせる音色に思わず涙がこぼれました。

 

あれから20年。今回もそういう音を期待して

 

いたのですがビックリ。

音が全然違います。人生を達観したというか、暖かくもスパーっと清々しい音色。

たまにご高齢の患者さんで「もう私はいつ死んでもいいのよ」と笑いながらおっしゃる方がいらっしゃいますが、失礼ながらそんな雰囲気で、もう『今』を楽しんでいる感じ。

 

あー、違うな。自分の語彙力と表現力のなさが悔しい。

うまく表現できませんが、つまりはそんな印象です。

 

私の斜め前に座っていたご高齢の女性の方(80代くらいでしょうか)が、初めからずっと下を向いてユラユラ揺れていたので、「あれ、もう寝てらっしゃるのかな?」と思っていたのですが、その割にはソロプレイのたびに拍手はするし、曲が終わった時も両手を挙げて拍手。そして、また曲が始まったら下を向いてユラユラ。。。

 

「はっ!この方はノッてるんだ!独特のノリ方なんだ!」と途中で気づきました(笑)

 

LIVEが終わったら、お連れの方がいるのかと思ったら、その方は一人で満足そうに帰られていました。

 

今回のLIVEの観客は年齢層が高かったように思います。でもほとんどの方がナベサダさんよりは年下でしょうね(笑) 私も含めて多くのエネルギーを分けてもらったと思います。

 

最後のアンコールが終わった後、みんな笑顔でした。マスクを着けていても笑顔というのは不思議とよくわかる。ミュージシャンの方々も笑顔でした。ナベサダさんも笑顔でした。

 

やはり音楽は必要です。どんなジャンルでもいい。自分の好きな音楽を。

そのために多くのミュージシャンが、このコロナ過でも、なんとか人々をハッピーにしようと頑張ってくれているのですから。

 

まだまだ油断禁物のコロナ過ではありますが、その中での幸せを噛みしめながら帰路につきました。

 

 

渡辺貞夫2020年12月リリースの70周年ベストアルバム「Look For The Light」

 

―光を探す。

 

勢島 英

福岡は緊急事態宣言、真っただ中です。

 

 

新型コロナウイルス感染症に関して、緊急事態宣言やワクチンのことなど、いろんな人と話すといろんな「持論」がありとても興味深いです。まだまだ誰もがわからないことだらけ、ということでしょうか。薬局勤務の私たちも、いろんな情報が交錯しておりますので、冷静に情報を取捨選択し、判断することが求められています。

 

 

ワクチンが効いてくれれば、集団免疫ができてくれれば、と切に思います。

 

 

 

さて、とある記事で、お笑い芸人の爆笑問題・太田光さんがこんなことを言っていました。

 

“「ぺこぱ(今ブレーク中のお笑い芸人のコンビ)」の漫才がうまかったのは、お笑いの対立(一人が言ったことをもう一人がそうじゃねえだろ!とツッコむ)の構図に上から一つかぶせたこと。

その対立の上に一つ、「○○かもしれない」や「いや自分が○○すればいい」をかぶせる。

 

もしかしたら今の社会にも、対立の上にひとつかぶせる想像力、相手を思いやる発想が必要かもしれないですね“

 

 

「ぺこぱ」は全肯定漫才で、ノリツッコまないボケとか否定しないツッコミとかいわれます。

 

確かに斬新で面白いのですが、なんでこんなに今人気なのだろうと考えると、このコロナ過、責任追及や人を非難することばかりのこのご時世に、人の本能として、太田光さんのおっしゃるとおり、相手を思いやる発想に「ぺこぱ」の漫才が見る人の心にリンクしているのかもしれませんね。

 

 

 

 

私の好きな本に「火星の人」という本があります。

 

これはマッド・デイモン主演の映画「オデッセイ」の原作本です。

 

映画も良かったのですが、本はとても面白いです。この本に、こんなことが書いてあります(ネタバレ注意)。

 

 

 

火星に取り残されたワトニーただ一人を助けるために、何年もかけて考えてきたプロジェクトを放棄し、数えきれない人たちが昼夜を分かたず考えてくれた。地球へ帰還途中の宇宙飛行士たちは命を懸けて戻ってきてくれた。費用は何億ドルもかかっただろう。

ワトニーは思う。「なんでそこまで?」

一部は、当然宇宙科学の未来のためだろう。

でも、ほんとうのところは、人間はだれでも互いに助け合うのが基本であり、本能だからだと思う。そうは思えないときもあるかもしれないが、それが真実なのだ。

災害や事故など、問題が起こったときには世界中の人々が、どの文化圏でも例外なく助け合う。たしかになにがあろうと気にかけない人もいるが、そういう人より、ちゃんと気にかける人間のほうが圧倒的に多い。

だからこそ、何十億のもの人が自分の味方をしてくれたのだ。

めっちゃクールだろ?

「火星の人」より抜粋、一部改変

 

勢島 英

今年は例年より早い梅雨入りで驚きました。肌寒い日があるかと思えば、真夏のような汗ばむ陽気の日もあります。梅雨明けしたあとの暑い夏に体調を崩さないよう、今のうちに外気浴して体を慣らしておくといいと思います。

 

梅雨の時期は“脾・胃(主に食物の消化吸収、水の運搬に関わる)”の働きが活発になってきます。“脾”が疲れてくると、消化不良や食欲不振、胃もたれ、下痢、便秘などの胃腸トラブルや、口のまわりの吹き出物や口内炎、皮膚湿疹の悪化などの口や肌へのトラブルが起きやすくなります。“脾”の働きを助けるものや、体内の余分な水分を出す食べものをとりましょう。

 

“脾”を助けるもの → 穀類、芋類、豆類、肉、魚、オレンジ、リンゴ、野菜、卵

 

水分排泄を促すもの → 玄米、春雨、豆類、カカオ、落花生、アスパラガス、きゅうり、グリーンピース、クレソン、香菜、チシャ、冬瓜、とうもろこし、なす、スイカ、スモモ、ブドウ、マンゴー、メロン、あさり、鯛、昆布、スズキ、海苔、わかめ、ウーロン茶、ココア、紅茶、コーヒー、プーアール茶、緑茶、豆腐

 

発汗して水分を排泄するもの → 生姜、ネギ、しそ、香菜、ミョウガ、三つ葉

 

雨の日が続くし、緊急事態宣言は出ているし、と気分が落ち込みがちになってしまいますが、インドア派の息子はやったーと家で遊ぶのを楽しみにしています。今だからできること(しなきゃいけないことはさておき)、たとえば読書、映画鑑賞、料理・・・なんかを楽しんでみてもいいですね。

 

薬膳アドバイザー 勢島 智子

東日本大震災から10年が経ちました。

 

当時、私は大学病院に勤めていました。薬剤部から出たところに患者さんの待合室があるのですが、そこでのテレビ放送にくぎ付けになりました。

 

信じられない光景を見、待合室の患者さんも誰一人言葉が出ず、シーンとしたまま、かつ張り詰めた緊張感でテレビに見入っていました。

 

ハッと我に返り、薬剤部長に報告に行きました。「先生、大変なことになっています!」

 

 

 

ヒトの記憶とは不思議なもので、いい思い出も覚えていますが、嫌な思い出、つらい思い出、衝撃的な思い出も鮮明に覚えています。

 

小さいころデパートのおもちゃ屋さんで、父親と思って手をつないだら知らないおじさんだったこと、北海道に旅行に行って祖父と湖で白鳥ボートに乗った時、お気に入りの帽子が風で飛ばされて湖に沈んでしまったこと、テストの点数で赤点をとってしまったこと、中学で白い靴下を履く決まりだったのに、寝ぼけて黒い靴下を履いて行ってしまったこと、それをとても厳しい教育主任の先生に怒られるとビクビクしていたら「お前バカか」と笑われるだけで済んだこと・・・などなど(笑)

 

9.11のアメリカの同時多発テロの時は、私は大学生の時で、友人たちとよく行く焼肉屋で肉を焼いていました。スマホを持っている友達が、「アメリカ、大変なことになってるよ」といい、でもスマホを持っていない他の面々はわからないので「へぇ~」とそのまま肉を食べ、そして家に帰ってテレビをつけたときの衝撃。

 

 

他にも家族の死、友人の死、患者さんの死。

 

 

たくさんのつらい思い、嫌な思い出、失敗、恥がたくさんあります。

 

 

きっと誰でもそうだと思います。

 

 

それを忘れてしまえばどんなに楽だろう、って思うときもありますが、その記憶が消えてしまったらどんな人間になっているだろう、とも思います。

 

 

 

 

 

 

齢を重ねるにつれ思うのが、「自分はなぜ存在するのか」ということではないでしょうか。

 

読む本も変わってきて、歴史の本を多く読むようになりました。

 

近年では「ホモ・サピエンス全史」は話題になりましたね。

 

宇宙にも以前より興味が大きくなってきました。

 

小説では、「オリジン」という大好きな小説を読みなおしました。

 

ダン・ブラウンという「ダヴィンチ・コード」「天使と悪魔」などのラングドン教授シリーズの本です。映画では、主演はトム・ハンクス。

 

 

もう、本を読んでいてもトム・ハンクスのイメージしか出てきません。ピッタリ。

 

少しネタバレになりますが、その「オリジン」は「origin(起源)」で、その題の通り、「ヒトはどこからきて、どこへ行くのか」がテーマです。

 

そのことで重大な発表をしようとした友人が殺害され、ラングドン教授がその友人が残した人工知能のウィンストンとともにその謎に挑みます。

 

 

ラストはゾクッとします。とても興味深い本です。

 

人類は120歳くらいまで生きられるような時代がきそうです。世界中で今ベストセラーになっている本。

 

「LIFE SPAN 老いなき世界」

そうなると、人生設計がまた大変ですね。

 

でも星はいつか無くなるそうなので、人類もいつかは宇宙のどこかに移住しないといけません。それまで人類が存続していれば。

 

いつか宇宙を自由に飛び回れるのでしょうか。でもスターウォーズのように宇宙でも戦争では嫌ですね。もっともスターウォーズは「遠い昔 はるかかなたの銀河系で(A long time ago in a galaxy far, far away....)」の話ですが(笑)

 

今の宇宙科学者でも宇宙の謎は生きているうちに解明できないでしょう。でもスペインのサグラダファミリア完成にはあと100年かかるといわれていたのに最近では2026年に完成とかもいわれているようです。新型コロナの影響で遅れているみたいですが、人類の技術の進歩は驚異的です。日本のはやぶさ2が小惑星「リュウグウ」へ、アメリカのオシリス・レックスが小惑星「ベンヌ」へ、そして火星探査車「パーシビアランス」が火星に到着しました。

 

とてもワクワクしています。私も生きているうちに、生命誕生の謎、宇宙の謎を少しでも多く知りたいと思います。

 

東日本大震災のような大災害や新型コロナウイルス感染症、テロや他国での暴動など、いろいろ死生観を考えてしまいます。自分の生きる意味はなんだろう、と。

 

ただその一方で、家族や友人、患者さんの笑顔が見れればそれだけでもいいかな、とも思ったりします。そして、それに加え、宇宙や生物のことを学んだり、本を読んだり、好きな音楽を聴いたり、音楽を奏でたり、美味しいものを食べたり、やりたいことがたくさんあるのは幸せなことだろうとも思うのです。

 

勢島 英

 

日中は気温が上がり、空の明るい日が多くなってきました。しかし日が落ちるとまだ寒く感じます。気温差に気をつけて過ごしましょう。

春は“肝”の働きが盛んになります。“肝”は中医学では、全身の“気(生命を動かすエネルギー)”“血(血液や栄養分)”をのびやかにまわす、血液の貯蔵と全身の血液量の調節、血液の解毒、という働きをしています。

春は新学期や職場の異動など、環境の変化の多い時期です。“肝”はストレスに弱く、炎症を起こすと春の陽気もともなって、“気”が上へ上へと高ぶってしまいます。イライラして怒りっぽくなる、のぼせやめまい、頭痛や目の充血など、体の上部に症状が出やすくなります。のびやかにまわせるよう、“気”の流れをととのえることも必要です。またゆっくりのんびりリラックスした気分を心がけることも大切です。

“肝”の炎症を抑える → 菊花、クレソン、シシトウ、セリ、セロリ、トマト、ピーマン、穴子、シジミ

 “気”をおろす → シナモン、カモミール、なつめ、しそ、ペパーミント

 心を落ち着ける → 玄米、小麦、アーモンド、チンゲンサイ、ユリ根、あさり、イワシ、カキ、シジミ、ウーロン茶、紅茶、緑茶、コーヒー、ジャスミン

 

 

冬は寒さに耐えるために体に溜め込んでいますが、春は木々が芽吹くようにそれらを外に排出しようとします。鼻炎や花粉症のくしゃみや鼻水、目の充血やかゆみ、また皮膚の湿疹・かゆみなどの症状にあらわれます。これらの原因であるドロドロとした血液は“肝”で解毒されます。“肝”の働きを助けるものをとりましょう。また酸味には、水分を中にとどめておく働き、そして“肝”を助ける働きもあります。春野菜に特有の苦味は、“気”や“血”の高ぶりを抑えてくれます。

 

 “肝”を助ける → 椎茸、いちご、うなぎ、ししゃも、スズキ、レバー

 血流を良くする → 黒砂糖、カカオ、サンザシ、菜の花、ニラ、パセリ、ふき、三つ葉、れんこん、クランベリー、グレープフルーツ、サフラン、酢

 酸味のあるもの → りんご、さくらんぼ、かぼす、梅、レモン、杏、みかん、サバ、ブリ、酢

 

暖かくなり外出しやすくなってきましたが、新型コロナウイルスも花粉症もまだまだ油断できません。とはいえ、2021年の春はたった一度!やりたいこと、やれることをみつけていきたいですね。

 

薬膳アドバイザー 勢島 智子

この度、ウエルケア訪問看護ステーションのホームページをリニューアルいたしました。

やさしい薬局の各ページ案内の一番右に、「訪問看護」のページが!!

ぜひ、のぞいてみてくださいませ。

これからも、「やさしい薬局」の薬剤師や栄養士とともに、

皆様に安心していただける医療・介護をご提供してまいります。

どうぞよろしくお願いいたします。

日本語というのは面白いもので、ひらがな、カタカナ、漢字を使い、さらに英語を交えたり、
和製英語を作ったり、「エモい」とか若者言葉を作ったり、方言があったり、
「いとをかし」など古文があったり。

 

先日、ある患者様から
「テレビのコロナのニュース、いろいろカタカナで言われてもわからんのよね~」
と言われました。

 

確かに新型コロナウイルス感染症のニュースでは、
最近は当たり前のように「クラスターが発生しました」といったりしています。

 

でもクラスターというのは本来「集団」であって、感染症に限定されるものではありませんね。
それが、最近はほとんど新型コロナウイルス感染症の集団、つまり「集団感染」として使われています。

 

「ソーシャルディスタンス」の場合は「社会的距離」という意味で、
これは英語でも日本語でもわかりづらい。

 

日本のニュースでは当たり前のように専門用語ならぬ、
新型コロナウイルス感染症用語が使われておりますので、
もっと分かりやすく!と文句を言いたい方もいらっしゃるでしょうけど、
まずはとりあえず、この用語に慣れておくしかないと思います。

 

ソーシャルディスタンス

社会的距離。感染防止のため、
ヒトとの距離を2メートル(最低1メートル)空けましょうということ。
社会的距離というと、社会との分断のイメージがあるため、
最近ではフィジカルディスタンス(物理的距離)といわれているようです。

 

WHO

世界保健機関。
1948年に
すべての人々の健康を増進し保護するため互いに他の国々と協力する目的で設立。
WHOの健康の定義「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、
肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること」

 

PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査

鼻や口から採った拭い液や唾液から、ウイルスの遺伝子を増幅させて検査するもの。
血液検査の項目の一つである「CRP(C反応性タンパク)」と間違う方もいらっしゃるので要注意。

 

パンデミック

感染症が世界中に大流行すること。
過去のパンデミックは天然痘、ペスト、新型インフルエンザ、結核など。

 

ロックダウン

感染症等の危機、リスクが広がらないように、都市を封鎖したり、
強制的な外出の禁止や店を閉鎖したりする措置のこと。

 

アマビエ

疾病から人々を守る妖怪、だそうです。厚生労働省の啓発アイコンに使われています。
「病気が流行したら私の姿を写して人々に見せよ」と言ったそうです。

アマエビと間違えそう。

厚生労働省HPより

 

 

オーバーシュート
「超過する」こと。感染症では爆発的に感染者が増えることを意味する。
日本では「
2-3日で累積患者数が倍増する程度の速度が継続する状態」を指す。
国際的に同義語で「アウトブレイク」がある。「感染爆発」。

サッカー漫画「キャプテン翼」世代の我々は、
まず翼君のオーバーヘッドシュートを思い浮かべてしまいます(笑)。

 

エクモ(ECMO)
「体外式膜式人工肺」。従来の人工呼吸器では対応できない重症呼吸不全患者の治療に使用。

 

テレワーク
テレ(遠距離)、ワーク(働く)を合わせた言葉。
在宅勤務など、離れた場所で仕事をすること。テレビのテレでも、照れワークでもありません。

 

 

いかがでしょうか。私は「アマビエ」という妖怪や、フィジカルディスタンスは知りませんでした。
ちなみに、「ウイルス」もカタカナ語で、英語では「virus」。
だから新型コロナウイルス感染症を正式名称である
「COVID-19」の「CO」はcorona(コロナ)、「VI」はvirus(ウイルス)、
「D」はdisease(疾患)、「19」は2019年の19です。

 

 

余談ですが、海外の映画の邦題も面白いですよね。
たまに原題とまったく違う場合もあります。
私が大好きな俳優である故ロビン・ウイリアムズさんの主演映画で「いまを生きる」という題のものがあります。

この原題はなんと「Dead Poets Society(死せる詩人の会)」です!

これをこのまま邦題で最新映画「死せる詩人の会」でーす!お楽しみに!
と紹介して、日本人が映画館に足を運ぶでしょうか(笑)
今でこそインターネット等で情報を見ることはできますけど、それでも題名はやはり重要。

このDead Poets Societyではなく、映画中に出てくる重要なラテン語「Carpe Diem」から
邦題は「いまを生きる」にしたようです。
しかも、Carpe Diemは厳密には「いまを生きろ」「いまを掴め」という感じらしいのですが、
それを「いまを生きる」とした。

どなたが決めたのか知りませんが、このセンスは素晴らしいと思います。

 

映画やミュージカルで人気の「Les Mizerables(レ・ミゼラブル)」。
このフランス語の日本語訳は「哀れな人々」「悲惨な人々」という意味らしいのですが、
日本語訳の本の出版では題が「ああ、無情」。これも素晴らしいと感嘆してしまいます。

「ショーシャンクの空に」も
映画の原題は「
The Shawshank Redemption(ショーシャンクの贖い(あがない))」ですが、
これも「空に」にすることで、あの両手を広げて空を見上げ、
全身で雨と自由を感じるあの名シーンが題名を見ただけで思い浮かびます。

 

他には、英語の原題をそのままカタカナで表している映画も多いですね。

 

「Iron Man」⇒「アイアンマン」とか。これを日本語にすると「鉄男」ですからね。

 

他にも、「バットマン」⇒コウモリ男、
「ワンダーウーマン」⇒不思議な女性、
「スパイダーマン」⇒蜘蛛男、
「スーパーマン」⇒超人、
「キャプテンアメリカ」⇒米国主将、
「ワイルドスピード」⇒野性的な速度、
「ダイ・ハード」⇒しぶとい人、
「バイオハザード」⇒生物災害、など。
これらはやっぱり、カタカナがいいですね。

 

何はともあれ、わかりやすく、イメージしやすくこんなに多彩な日本語の表現があるのだから、
ニュースや政治、お役所の文章ももう少し誰でもわかるものにしてもらえないかな、と思ってしまいます。

 

カモもソーシャルディスタンス(当局スタッフが大濠公園で撮影)

 

 

勢島 英

やさしい薬局グループは下記の通り年末年始のお休みをいただいております。

セジマ調剤薬局薬院  12月30日〜1月3日
セジマ調剤薬局天神  12月30日~1月3日 ※12月29日は18時半まで営業
やさしい薬局長尾店  12月30日~1月3日 ※12月29日13時まで営業
調剤薬局ウエル    12月30日~1月4日

お休み中の体調変化やご心配事などございましたら、
かかりつけ薬局の緊急連絡先までお電話ください。

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