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福岡・小郡のやさしい調剤薬局

雨の日に車に乗った時に毎回思うのは、
ワイパーのリズムとオーディオから流れる音楽のリズムがぴったり一致しないかな、ということです。

 

今まで一度たりともぴったりそろったことはありません。
そもそもワイパーがどれだけ正確に一定のリズムを刻んでいるかもわかりません。

 

ただ、いつかそんな偶然があったらものすごく興奮するだろうな、って思います。
それをセレンディピティと呼ぶのかシンクロニティと呼ぶのかわかりませんが。
だから別にメトロノームでリズムを調べて同じテンポの音楽をかけてみようということは思いません。

 

さて、セレンディピティは「偶然の産物」なんていわれますが、
ちょっとしたセレンディピティがあると少し気分がいいですよね。

 

病院や薬局に来られる方は病気等で気持ちが少し落ち込んでいる方も多いので、
そこにセレンディピティがあると少し気分が良くなる方もいらっしゃると思います。

 

私たちの薬局もそれを目指しています。それは時には笑顔だったり、
ちょっとした声かけだったり、小さなことかもしれません。

 

数年のコロナ禍で人と会う機会が減り、
必然的に皆様のセレンディピティも減っているのではないでしょうか。

 

特にご高齢の方は、デイサービスに行きたくても行けなくなったり、
家族とも会えなかったり、どうしても自宅に引きこもってしまう方も多くなっているようです。

 

 

 

 

昨年11月22日に、宝台団地(福岡市城南区)で薬局薬剤師との座談会・相談会を開催しました。

 

このイベントはUR都市機構様にお話をいただき、近隣のオリーブ薬局様(健康サポート薬局)と
当局(やさしい薬局 長尾店)で一緒にイベントを開催しました。

 

まず感動したのがUR都市機構の方々がこんなに宝台団地の入居者様のことを考えているんだ!
というのが一つ。そして話し合いを重ねるたびに、
私たち地域の薬局とも通じるところがたくさん見つかり、
協力したら宝台団地にお住いの方や地域の方のために役立つことがなにかできるのではないか、
と思いました。

 

 

これもセレンディピティ。

 

 

そして開催したのが↓です。

 

自治会長様のご協力もあり、開催することができました。
今回は第一回目でしたので、まずはオリーブ薬局の渡邉様に「活用しよう!あなたの街の調剤薬局」と
「保湿剤の使い方」をお話ししてもらい、そのあとは薬や健康のことなど個別に相談を受けました。

 

 

今後も定期的に続けて、いろいろ皆様のお話を聞いたり、他の職種の方ともコラボしたりして、
若い方からご高齢の方まで地域の皆様のお役に立てるよう、
UR都市機構様、オリーブ薬局様と一緒に考えていきたいと思います。

 

 

そして、足を運んでくださった方に少しでもセレンディピティを与えることができたら幸いです。

 

 

 

上の写真でなぜ私が手に包帯を巻いているかというと、
その当日に小走りで発熱外来の患者様に対応している途中で転びました(笑)

 

 

結構血が出て、足首もひねり、ボロボロになりながら宝台団地の集会所に向かいました。

 

 

UR都市機構様、オリーブ薬局の方々から、心配・・・はされず、笑われました(笑)

 

 

 

転んだことで自分の身体能力の低下を実感し、改めて体力作りをしようと決めた2023年。

 

 

先日、朝一人でウォーキング。往復一時間くらいのところの神社に行ってお参りをし、
そこの茶屋で小休憩。

 

 

お客さんもまだ少ない時間帯。外が見える端の席に座り、静謐な時間の中、
とても美味しいコーヒーを飲みながら好きな本をしばらく読んでいました。

 

 

幸せな時間。

 

 

会計の時に、店員さんから「私も本の虫なんです。あそこの席で本を読む方はとても好きです。
コーヒーはお口に合いましたか?」と笑顔で声を掛けられました。

 

 

空間、雰囲気、室温、コーヒー、温度、カップ、そして店員さんの声掛け、心遣い、笑顔。
朝からとても気分が良くなりました。

 

 

これが私のセレンディピティ。

 

 

勢島 英

先日、アクロス福岡にジャズを聴きに行きました。

 

「狭間美帆&デンマークラジオ・ビッグバンド」

 

 

狭間美帆さんは、2016年にアメリカのダウンビート誌で“未来を担う25人のジャズアーティスト”にアジアで唯一選ばれた方で、作曲家であり、アレンジャー。そして、なんと伝統あるデンマークラジオ・ビッグバンドの現首席指揮者です。

 

結構オジ様方が多いこのバンドの中、若い女性の指揮者が入場してきたときは、なんとも不思議な画の面白さがありました。

 

そして狭間美帆さん、細い! 身体は僕の半分くらい、足は僕の1.5倍くらいの長さでした。。。

 

 

でも指揮はパワフルで、繊細で、なにより指揮者の狭間さんを初め、プレイヤーが皆楽しんでいるのを感じて、聴いている私の方もとても気持ちが良かったです。

 

CDが販売していたので購入。帰りながら聴いてみました。

 

CDもとてもよくて、完成された音楽がそこにはありました。

 

ただ、たぶん先にCDを聴いていたらおそらくわからないであろうことがたくさんありました。

 

 

まず、狭間美帆さんがこんなに楽しそうに素晴らしい指揮をしていることの重要性。

 

そして、プレイヤーが楽しんでいること。CDにはない、“遊び”の音楽が散りばめられていたこと。テナーサックスのおじさんがメチャメチャかっこいいアドリブをすること。高身長(大抵、デンマークの方は高身長)でイケメン俳優のような方がきれいなトロンボーンの音を出すこと。トランペットのハイトーン(高い音でかなり難しく、きついらしい)を簡単なように連発し、音を外さないトランペッターが5人もいたこと。ハーレーのバイクに乗っていそうな髭ボーボーで体がでっかい人が繊細で美しいピアノを弾いていたこと。CDではサックスやクラリネットやフルートの音がたくさんありましたが、実はサックスの人たちが他の楽器を持ち換えて吹いていたこと。

 

まだまだたくさんありますが、これらは実際に「対面」でないとわからないことです。

 

狭間美帆さんはニューヨーク在住らしいのですが、新型コロナによるロックダウンで、何カ月もアパートの部屋から出られない状況だったそうです。

 

 

今回の日本講演は、人の前で演奏できる喜びを爆発させているような印象がありました。

 

新型コロナの影響で、良くも悪くもテレビ電話とか、リモート会議、リモート研修会、さらにはオンライン受診、薬局でいえばオンライン服薬指導が進んでいます。

 

これらは便利であるのですが、人と人が実際に会うのとは、やっぱり同じではありません。

 

 

人の表情、声、しぐさ、体温、雰囲気、におい、周りの雑音、自然の音、そんなことが合わさって、「人と会う」ということです。

 

画面で話して、人と合っていることにはならないのです。

 

 

 

 

川島隆太 著「オンライン脳」でも、オンラインのコミュニケーションでは、共感や協調は生まれないということが、データで示されています。対面コミュニケーションで起こる脳の同期、脳の活動の動きが、オンラインコミュニケーションではそれが起こらないということです。

 

 

 

 

リモートがすべて悪いわけではありません。オンライン診療やオンライン服薬指導に関して言えば、新型コロナ第8波に突入した現在、近くに病院がない地域の方、動けない方等、これからはもっと需要が高まるでしょう。病院や介護施設では新型コロナ対策で面会ができない中、なんとかテレビ電話等で家族の顔をみれる、話ができる、それだけでも救われる方がたくさんいらっしゃると思います。

 

 

 

ただ、人と人が会っていることと同じではない、ということです。

 

今回の狭間美帆&デンマークラジオ・ビッグバンドを聴きに行って、やっぱり生演奏って素晴らしいな、と改めて感じました。

 

 

今まで当たり前だった「人と人」が会うこと。

 

荷物も宅配ボックスではなくて、配達してくださった方に「ありがとう」と言おう。

 

レストランでも作ってくれた方、運んでくれた方、片付けてくれた方に「ありがとう」と言おう。

 

スーパーやコンビニの店員さんに「ありがとう」と言おう。

 

「いいね!」ボタンではなく、ちょっとしたことでの「ありがとう」を、今ヒトは求めているのではないでしょうか。

 

 

狭間美帆さんとデンマークラジオ・ビッグバンドの方々には直接「ありがとう」とは言えませんでしたが、「ありがとう」の気持ちを込めて精一杯拍手をしました。

 

 

勢島 英

先日、久しぶりに高校の吹奏楽部の定期演奏会に行ってきました。

 

大濠高校吹奏楽部。

 

友人のお子さんが入っているので、チケットを頂きました。

 

私自身、吹奏楽からはすでに十数年離れていましたので、ほんと久しぶり!

 

高校生たちのエネルギー溢れる音楽に圧倒されました。

 

他の部活もそうですが、この大濠高校吹奏楽部の3年生もコロナ禍に入学し、
そして思うような練習や演奏会ができないなか、皆で頑張ってきた。

 

そして先生方やご家族も一緒に新型コロナと闘ってきたんですね。

 

今回の大濠高校吹奏楽部の演奏会は、高校3年間という限られた中で、
この部員、この指揮者、このホール、この観客だからこそ生み出された、唯一無二の音楽。

 

とても感動しました。

 

 

 

皆さんは同じ楽譜なのに、
なんで演奏者や指揮者によって音楽が違うのだろうと不思議に思ったことはありませんか?

 

記憶に新しい、ショパンコンクールなんて特にそうですよね。

 

皆がピアノ(またはピアノ+オーケストラ)でショパンの曲を演奏する。

 

しかもこのコンクールに出られるピアニストは皆すごい方ばかりなのに、そこからさらに順位がつく。

 

私にはなにをどう評価しているのかわかりません。

 

反田恭平さんはショパンコンクールに向けて、
一番いい音を出せる体重に調整したとおっしゃっていました。

 

凄いですね・・・

 

吹奏楽のコンクールも課題曲がありますが、
それも同じ楽譜なのに各団体によって音楽が少しずつ違う。

 

私の好きな本で、河合隼雄 著『こころの処方箋』という本があります。

 

この本の中に「同じ『運命』でも演奏次第で値段が違う」ということが書いてあります。

 

ダッダッダッダーンでおなじみのベートーヴェンの『運命』も、
演奏するオーケストラや指揮者によって違うということ。

 

そして、ヒトの『運命』も、楽譜のように決まっている条件があり、
そこには抗えないかもしれませんが、ただどう生きるかでその『運命』は変わってくる。

 

まだまだコロナ禍、とどまることを知りませんが、音楽に限らず、
今だからこそできる自分の『運命』を作り出せたらいい。

 

 

 

 

 

フジコ・ヘミングさんのエッセイにこうありました。

 

「私は、私なりの弾き方をやり通そうと思っている。
誰が弾いても同じなら、私が弾く意味なんかないじゃない」

 

 

自分の『運命』の楽譜を持って、たまには弾き方を変えたり、弾き直したり、
時にはアドリブやフェイクを加えながら、人生進んでいけたらと思います。

勢島 英

この方をご存じですか?

 

 

ニューヨーク在住のジャズピアニスト、海野 雅威(うんの ただたか)さん。

 

 

メディアでも取り上げられましたが、2020年9月、ニューヨークで活動していた海野さんは、コロナ過のアジアンヘイトクライムで、ニューヨークの地下鉄駅で暴行を受け、右肩を骨折。

 

 

この傷ではピアニストとして復帰できないのではないかと言われていました。

 

 

しかし身体的にも精神的にも大きな困難を乗り越え、復活。

 

 

2022年3月についにアルバムをリリースされたのです。

 

 

 

『get my mojo back』

 

 

“mojo”というのはアメリカのスラングで、
神秘的な力とか生命力とか本来の能力とかを意味するそうです。

 

 

 

『自分を取り戻せ』

 

 

 

ある記事のインタビューで海野さんは、「そういうニュアンスもあるけど、自分のことだけではなく、このパンデミックによる閉塞感や不安定な世界情勢のなかで、今こそ一人一人が力を貯めて乗り切っていこうという気持ちも込めている」と言っていました。

 

 

歳は41歳。  同世代じゃないか~!

 

 

悲しいアジアンヘイトクライムでしたが、彼の心を助けたのもまたいろんな国のいろんな人種のミュージシャンたちであり、世界中のファンだった。

 

 

ホームページを見てもらったらわかりますが、そんな酷い目にあったにも関わらず、とてもやさしい表情をされています。

 

 

CDを購入しました。

 

 

やさしく、美しいピアノです。

 

 

海野さんのリーダーアルバムですが、サックスやトランペットなどのホーンセクションを前に出し、海野さんはそのバックでやさしく見守り音を楽しんでいる感じ。

 

 

ホームページやYouTubeでも一部レコーディングの光景が見れるので、よかったら見てみてください。

 

 

 

『get my mojo back』

 

 

 

確かにメッセージは受け取りました。

 

 

 

 

私たちはまだまだやれる。

 

 

 

 

新型コロナウイルス感染症の早い収束、そして世界平和を願って。

 

 

 

 

やさしい薬局 勢島 英

 

福岡の小学校の卒業式が終わりました。

 

 

私たちの薬局スタッフの子では、我が家の息子も含め4名が小学校卒業、1名が保育園を卒園。

 

 

成長して嬉しいような、少し寂しいような、時間の流れが速く感じるような、
いろんな感情が湧いてきます。

 

 

私が大好きな本の一つに『河合隼雄の幸福論』という本があります。

 

この本の中に、

 

 

「親が子どもの幸福を勝手に作り出し、それを子どもが幸福だと信じることで、
自分が安心したがっているのではないか、考える必要がある」

 

 

そして、

 

 

 

「子どもの幸福の一番大切なことは、子ども自身がそれを獲得するものだ、ということである。
とは言っても、それを「見守る」ことは、何やかやと子どものためにおせっかい焼きをするよりも、
はるかに心のエネルギーのいるものである。」

 

 

とあります。

 

 

私もつい勉強や行動に対して口酸っぱく言ってしまいますが、
それは子どもたちが自分たちの、
親の思い通りに動かないことに対しての苛立ちをぶつけているだけだと反省することも多々あります。

 

 

いつだったか、
息子が小学校で習った新川和江さんの詩「わたしを束ねないで」を読んでくれたことがあります。

 

 

河合隼雄さんもこの本の中でその詩を取り上げています。

 

 

わたしを止めないで

標本箱の昆虫のように

高原からきた絵葉書のように

止めないでください

わたしは羽ばたき

こやみなく空のひろさをかいさぐっている

目には見えないつばさの音

 

 

「優等生」とか、ある種の「勲章」とかも、その人にピン止めをしているのではないか。

 

 

その時は美しく見えても、それがその人の自由や行動を制限するものになっていないか。

 

 

河合隼雄さんはそう危惧していました。

 

 

大人になればなるほど、人はいろんなものに「束ね」られます。

 

 

だから、せめて子どものときにはできるだけ「ピン止め」せずに、自分の世界に没頭し、
それを広げてもらいたいと思います。

 

 

 

 

偶然なのですが、
このウクライナ戦争が始まる少し前からロシアの作家トルストイの『戦争と平和』を読んでいました。

 

 

 

 

この本は、ナポレオン率いるフランス軍がロシアに侵攻してきたところが市民目線で書かれています。

 

 

最初は普通の小説のようでしたが、
4巻から急にトルストイの解説が入ってきます(光文社古典新訳文庫)。

 

 

戦争はこの世で一番忌まわしい事業だ。戦争をゲームにしないことだ。
戦争の目的は殺人だ。
ボロジノの会戦でナポレオンは誰にも鉄砲一つ撃ってはおらず、誰一人殺していない。
すべては兵士たちが手を下したのだ。

 

 

ドラマ『ミステリと言う勿れ』でも、バスジャック犯が、
「逃げた奴のせいで他の奴が死ぬことになる」と言ったことに対し、整君が言いました。

 

 

「責任転嫁しないでください。手を下したのはあなたです。」

 

 

兵士は上の命令だから殺すのか。自分が殺そうと思って殺すのか。

 

 

どちらにせよ、殺したのはその人であり、その苦悩はその人にしかわからない。

 

 

殺された人の家族や友人の本当の苦しみも、その人たちにしかわからない。

 

 

指示を出しているだけの人にはわからないのです。

 

 

トルストイは戦争を通して、人々の苦しみや愛について書いています。

 

 

ロシア軍の総司令官クトゥーゾフ将軍は、
フランス軍が撤退するときに追い打ちをかけてナポレオンを捕えなかったことから、
ナポレオンにビビったとか、ナポレオンと密約をしていたんじゃないかとか
後世の歴史家からもいろいろ言われたようです。

 

 

でもクトゥーゾフ将軍は国民の感情を知っていた。国民が何を望んでいるのか。

 

 

だから人間を殺し滅ぼすのではなく、救い憐れむことに最後まで力を傾注した。

 

 

新型コロナウイルス感染症や地震などの自然災害は何の慈悲もなく人の命を奪いますが、
戦争だけは人が防げるもの。

 

 

どうせいつかは太陽も地球も無くなるのだから(何億年後かもしれませんが)、
それまでみんなで仲良くできないものか、
というのは平和な日本に住んでいる自分のエゴでしょうか。

 

 

坂本龍一さんの「Merry Christmas Mr.Lawrence(戦場のメリークリスマス)」をピアノで練習して、
昨年12月の発表会(コロナ過でビデオ撮影会でしたが)で弾きました。

 

 

クリスマスシーズンの雰囲気は好きですし、
子どもたちがプレゼントをもらって喜ぶ顔を見るのはなにものにも変えられない喜びではありますが、
その一方、新型コロナウイルス感染症だったり、戦争だったり、飢餓だったりと、
困難な状況と闘っている人たちがいることを忘れないためにも、
自己満足ではありますが、これからも指が動く限り、この曲を弾き続けようと思っています。

 

 

ありきたりな言葉ではありますが、世界が平和になりますように。

 

 

世界の子どもたちがつばさを広げて自由に羽ばたけますように。

 

 

卒業おめでとう。

 

勢島 英

2022.01.11 /

新年が明けました。寒い日が続きますが、皆さま体調を崩していないでしょうか。

 

 

初夢、という言葉があります。

 

 

今年の初夢は覚えていますか?

 

 

私の初夢は、「エコバックを大量に買って、用途によって使い分ける」という夢を見ました(笑)

 

 

普段エコバックはたいてい一つしか持ち歩いておらず、それすらも出し忘れる場合がある私が、
なぜそんな夢を見るのか?と逆に面白くも思います。

 

 

通常私は毎日毎日、仕事の夢しか見ません。

 

 

薬が足りない夢とか、何か知らない薬が出てくる夢とか。

 

 

夜中にガバッと起きて、夢に出てきた知らない薬をすぐに調べたこともあります。

 

 

これは、悪夢、でしょうか(笑)

 

 

副作用に“悪夢”という記載がある薬も実際にあります。

 

 

患者様からも「これを飲みだすと悪夢を見るようになった」と言われることがあります。

 

 

そんなとき、「あなたの悪夢ってどんな内容ですか?」と深く聞いてみたいのですが、
なかなかそこは突っ込んで聞きにくい部分ではあります。

 

 

夢というのは、
「睡眠中にその日の記憶の整理を行っている脳の状態である」とある本に書いてありました。

 

 

それなら、ほとんど仕事に脳を使っている毎日で仕事の夢を見るというのは
理にかなっているといえます。

 

 

ただ不思議なことに、私は仕事始めの1月4日の明け方に見た夢が、仕事の夢だったのです。

 

 

明日から仕事、と少しは思っていましたが、日中は子どもたちと遊んだり、
好きな本を読んだり、ピアノを弾いたり、ほとんど仕事のことは考えていませんでした。

 

 

脳がその日の記憶の整理だというのなら、もっと違う夢を見てもいいのでは?

 

 

なのに、仕事が始まってないのに仕事の夢を見た。

 

 

もう私の脳は一足先に仕事モードに入っていたのでしょうか。

 

 

夢は誰でも3~5個くらい睡眠時に見ているらしく、
最後の、とくに眠りの浅いレム睡眠時に見た夢を覚えていることが多いそうです。

 

 

そうなると、今度は「夢の不思議」が気になって、
本棚から私が大好きな河合隼雄さんと谷川俊太郎さんが対談した本
「魂にメスはいらない」
を引っ張り出し、夢について書かれたところを読んでみました。

 

 

河合隼雄さんは心理カウンセラーですので、夢についても治療に使うことがあったそうです。

 

 

一方、谷川俊太郎さんは詩人。夢に関しては、谷川さんはいつもあまり覚えていないそうですが、
他の作家さんでは夢で原稿料を稼いでいる人がけっこういます、なんておっしゃっています。

 

 

この世で生きていく上で、自我というのは非常に大事。夢にはそれと違う次元のものが出てくる。それに注意を払おうとしたって、次元が違って自我意識に取り入れにくいものだから、忘却して当たり前。分析を始めると夢を見るようになるというか、覚えるようになる。みんな夢は見ているんですよ。”

                     「魂にメスはいらない」より一部抜粋、改変

 

 

なるほど、わかったような、わからないような。

 

 

 

自分でも悪夢は見たくないし、患者様にも副作用で悪夢なんて見て欲しくないので、
なにか「悪夢のメカニズム」や「悪夢を見なくてすむ方法」とかわかればいいと思って
インターネットで調べると、専門家がいろいろ書いていらっしゃるのでよかったら見てみてください。

 

 

とにかく、睡眠時の夢よりも、目標としての夢を今年はもっと考えようと思います。

 

 

世界中の新型コロナウイルス感染症が今年は終息に向かってくれますように。

 

 

勢島 英

 

 

 

 

朝晩が寒くなりましたね。

皆様、体調はいかがでしょうか。

私はこのお菓子が、「夏」から「秋」に変わった時に「ああ、もう秋か」と感じましたが、

それからまだまだ暑い日が続き、やっとやっと寒くなってきたなと今、物思いにふけっています。

 

 

新型コロナウイルス感染症が発見されてから、もう2年が経とうとしています。

マスクには慣れましたか? 生活は? 仕事は?

日本ではだいぶ感染者は減っていますが、まだまだ油断できませんね。

 

 

さて、新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、いろいろなことが変わりました。

 

 

今回は、私にとっての「変わるもの」「変わらないもの」を書こうと思います。

 

 

少し前の話ですが「レゴフレンズ」というアニメが民放で再び始まり、娘と見ました。

見てビックリ。登場人物は同じなのですが以前の絵ではなくキャラクターの顔、声も違う。

以前のレゴフレンズが好きだったので、娘もちょっとがっくり。

でも、しばらく見続ければ慣れるでしょうか。

 

 

我々もドラえもんの声が変わった時はショックだったけど、今はすっかり慣れましたよね?

(水田わさびさんに代わってもう15年以上経っている!)

えっ?慣れてない?

 

 

「バットマン」もクリストファー・ノーラン三部作のクリスチャン・ベールのバットマンがサイコー!

と思っていましたが、ベン・アフレックのマッチョなバットマンを見ると、これはこれでイイネ!と思う。

 

今度新しいバットマンがまた映画でありますが、それはそれで受け入れられる気がします。

 

 

その一方、未だに受け入れられないものもあります。

 

 

「トリック」という大好きだったドラマシリーズがあります。

阿部寛さん、仲間由紀恵さんが主演で、監督は堤幸彦さん。

最高に面白く、スペシャルドラマ化、映画化もされました。

そのエンディングテーマは鬼束ちひろさんが歌っていました。

トリックの世界観と歌声がマッチし、最高の組み合わせ。

鬼束ちひろさんを世に知らしめた「月光」。

そして、ドラマ2シーズン目では「流星群」、

3シーズン目では「私とワルツを」。

どれも素晴らしい音楽。

 

と、思っていたら、ドラマの新作スペシャルでは歌手が変わったのです。

新作スペシャル1、2、3、すべて違う歌手。

その方々もちろん素晴らしい歌で良かったのですが、

やっぱりトリックは鬼束ちひろさんでいて欲しかった!いろんな事情があったのでしょうが。

これはDVDを見返した時も、未だに受け入れられません。

(でも完結編の映画では、また鬼束ちひろさんに戻ったので感動!)

 

 

大ヒット漫画「鬼滅の刃」のアニメの続編が始まっていますが、

「無限列車編」の歌は今までと同じく「LiSA」さん。

そして、その続編の「遊郭編」はLiSAさんではなく、「Aimer」さんだとか。

さて、それを受け入れられるか。

うちのスタッフは「Aimer」さんもとてもいいですよ!と言って喜んでいましたが。

 

 

 

思えば、007シリーズは何作か毎に主役のジェームズ・ボンドも変わり、

次は誰だろうという楽しみ方もあります。

ミッション・インポッシブルは、今もなおトム・クルーズががんばってくれていて、7作目を作製中だとか。

 

 

私としては、「変わらないもの」のほうが好きなタイプです。

 

ちょっと時間があれば、観たことのない映画を観るより、過去の映画をもう一度観るタイプ。

 

もちろん興味がそそられれば新しいものも観ますが。

 

本も好きな作家さんの本ばかり読んだり、音楽も好きなミュージシャンの音楽ばかりを聴いています。

 

でもここ数年は、できるだけ新しいものにチャレンジするようにもしています。

 

 

 

 

ダラダラと何を言いたかったのかといいますと、まずは人間の慣れ、順応性はすごいなということ。

 

この新型コロナウイルス感染症の時代、緊急事態宣言にでさえ、よくも悪くも「慣れ」が出てきていました。

 

ただ、その「慣れ」「順応性」がないと、生物は絶滅してしまう、ということもいえます。

 

いかに新しい環境に順応していくか、それで生物の進化が問われます。

 

昔のままがいい!といくら言ったって、自然環境、社会環境は変わっていくものなのです。

 

AI(人工知能)なんて嫌い!

 

ターミネーターが生まれる!なんてわめいても、技術の開発は止まらないのです。

 

 

 

中国では、デザイナー・ベイビーが誕生しました。

何かと言うと、親の望む体質にするように、受精卵の遺伝子操作をして生まれた子どもです。

さすがにこの研究者は逮捕されたようですが、

もう実際にそういう子どもが生まれる“技術は存在する”ということです。

だから、それを批判するばかりではなく、それに必死についていくのではなく、

思考を先に、先に、いかないといけない。

 

 

一方、世界でもっとも収入が多いといわれるAmazonのCEOジェフ・ベゾス氏はこう言っています。

 

 

「10年先は何が変わっているか、という質問はよく聞かれるが、10年先に何が変わってないか、はあまり聞かれない。何が変わるもので、何が変わらないのか。10年経って何が変わらないものなのかが重要だ」

 

 

薬局も医療も「変わるもの」「変わらないもの」を常に考えていなければいけません。

 

そして「変わるべきもの」「変わらずにいるべきもの」も。

 

私もそれを考えます。いつもの蕎麦屋さんでいつもの変わらない好きな蕎麦を食べながら。

 

勢島 英

 

 

つい先日、予約していた新発売のCDが届きました。

 

カーペンターズの兄、リチャード・カーペンターのピアノ・ソロアルバム「PIANO SONGBOOK」

 

カレンの素晴らしい歌声は過去の中でしか聴けませんが、

リチャードがカーペンターズの楽曲にピアノで新しい命を宿します。

とても温かく包み込まれるようなやさしい音色でした。

 

 

だんだんと気温の差が大きくなってきましたね。皆様体調は大丈夫でしょうか?

 

新型コロナウイルスは、全国で減ってきているとはいえ、まだまだ猛威を奮っています。

私たち薬局薬剤師も最善の注意を払っておりますが、見えない相手との闘い、

いつ誰が感染してもおかしくありません。

 

さらに、これから季節が移り変わり、冬に向かっていきます。

 

ただでさえ体調を崩しやすい季節、私たちも体調管理にいっそう気をつけなければなりません。

そこで、当薬局で働いてくださる薬剤師を募集しております。

 

コロナ過はまだしばらく続きます。

 

もう少し人数に余裕を持たせ、皆で助けあって、支えあって仕事ができればと思っております。

そして、未来の理想の薬局に近づくために、ぜひ力を貸してください。

 

勤務地は、福岡市もしくは小郡市です。

どこの店舗でも『やさしい薬局』として、働きやすい環境だと自負しております。

ご興味がございましたら、ぜひこちらまでご連絡ください。

セジマ調剤薬局薬院 092-762-2130 採用担当;田頭仁美(でんどうひとみ)

 

今後も、患者様にも他職種の皆様にも、職員にも『やさしい薬局』であり続けるため、

日々精進してまいります。

やさしい薬局 長尾店 勢島 英

子どもたちが福岡市にある水族館「海の中道マリンワールド」に行きました。

 

数年前にリニューアルして、いろんな工夫がされて、とても魅力的な空間になりました。

 

今回、私は行けなかったのですが、妻がパンフレットを見てみて、と。

 

それがコレ↓

 

とても、とても心に響く言葉。美しく、やさしい言葉です。

 

 

私たちには、言葉がある。

 

 

それは、誰かを責めるためのものではなく、非難するためのものでもなく、本来はヒトとヒトとが深く繋がるためのものだったはずです。

 

 

世界中が感染症に苦しむこんな時だからこそ、私たちの薬局でも言葉を大切にしたいと思います。

 

 

なかなか行く機会が作れませんが、また必ずマリンワールドの海に、魚に会いに行きます。

 

勢島 英

サッカー界のレジェンドといえば三浦知良選手。スキー界では葛西紀明選手、そして、サックス界、いや、ジャズ界のレジェンドは渡辺貞夫さん、通称ナベサダ。

 

現在、87歳。現役のサックスプレイヤー。

 

福岡でLIVEをするというので、急いでチケットを取りましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で延期。先日、ついに開催されました。

 

いやー、凄かった。

アルトサックスのナベサダさん、ピアノの小野塚晃さん、ベースの粟谷巧さん、ドラムスの竹村一哲さん、みんな素晴らしかった。

 

 

それにしてもナベサダさんは元気。10年くらい前にタバコを止めて、その時に「OUT FOR SMOKE」という曲を作ったらしい(笑) タバコを求めるような(?)かっこいい演奏でした。

 

医療者としては、87歳、しかもタバコを何十年も吸っていて、なんでこんなに元気でパワフルな音を出せるのだろうと不思議に思います。だってサックスは息を吹き込んで演奏する楽器だから。

肺活量、腹筋、あとはマウスピースを歯で支えるので歯が丈夫でないといけないし、指も速く動かないといけない。もちろん体力も必要。

 

やっぱりいつまでも健康であるためには、『意欲、気持ち』が大事なのでしょうか。

 

20年ほど前、東京に住んでいた時に、渡辺貞夫さんの50周年LIVEを渋谷のbunkamuraホールに聴きに行きました。初めて生で聴いたナベサダさんの音。

当時、ナベサダさんは60代後半でしょうか。『My Dear Life』。暖かく、やさしく、人生を感じさせる音色に思わず涙がこぼれました。

 

あれから20年。今回もそういう音を期待して

 

いたのですがビックリ。

音が全然違います。人生を達観したというか、暖かくもスパーっと清々しい音色。

たまにご高齢の患者さんで「もう私はいつ死んでもいいのよ」と笑いながらおっしゃる方がいらっしゃいますが、失礼ながらそんな雰囲気で、もう『今』を楽しんでいる感じ。

 

あー、違うな。自分の語彙力と表現力のなさが悔しい。

うまく表現できませんが、つまりはそんな印象です。

 

私の斜め前に座っていたご高齢の女性の方(80代くらいでしょうか)が、初めからずっと下を向いてユラユラ揺れていたので、「あれ、もう寝てらっしゃるのかな?」と思っていたのですが、その割にはソロプレイのたびに拍手はするし、曲が終わった時も両手を挙げて拍手。そして、また曲が始まったら下を向いてユラユラ。。。

 

「はっ!この方はノッてるんだ!独特のノリ方なんだ!」と途中で気づきました(笑)

 

LIVEが終わったら、お連れの方がいるのかと思ったら、その方は一人で満足そうに帰られていました。

 

今回のLIVEの観客は年齢層が高かったように思います。でもほとんどの方がナベサダさんよりは年下でしょうね(笑) 私も含めて多くのエネルギーを分けてもらったと思います。

 

最後のアンコールが終わった後、みんな笑顔でした。マスクを着けていても笑顔というのは不思議とよくわかる。ミュージシャンの方々も笑顔でした。ナベサダさんも笑顔でした。

 

やはり音楽は必要です。どんなジャンルでもいい。自分の好きな音楽を。

そのために多くのミュージシャンが、このコロナ過でも、なんとか人々をハッピーにしようと頑張ってくれているのですから。

 

まだまだ油断禁物のコロナ過ではありますが、その中での幸せを噛みしめながら帰路につきました。

 

 

渡辺貞夫2020年12月リリースの70周年ベストアルバム「Look For The Light」

 

―光を探す。

 

勢島 英

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