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福岡・小郡のやさしい調剤薬局

薬学部5年生では、薬局実習2.5カ月、病院実習2.5カ月という実務実習があります。
今年度、私たちの薬局では、5月8日~7月21日に1名、9月4日~11月17日に3名の学生を受け入れました。
学生実習を受け入れるためには、薬局に「認定実務実習指導薬剤師」という、研修を受けた薬剤師がいなくてはなりません。そして、その資格を持った薬剤師のいる薬局に学生たちが振り分けられます。

学生は基本的には実習薬局を選べるわけではありません。しかし、学生がその環境を受け入れて前向きに実習に臨んでくれると、指導するこちら側も「よし、学生の期待に応えよう!」と思うのです。

薬学部の学生実習の基本は「共育」です。
学生を指導することで、学生から私たちもいろいろなことを学びます。

5歳の子どもが「なんで?なんで?」と疑問を持つように、薬剤師も「なんでこうなるんだろう?」という疑問を持つ感性が大切だと思います。学生の知識の追求による純粋な疑問は、時に私たちを困惑させます。そしてそれが私たちの成長に繋がるのだと思います。
実習に来る学生は毎年5年生、我々は毎年1つ歳をとります。年齢のギャップは広がっていく一方ですが、これからも毎年新しい刺激をもらうことでしょう。そして、この薬剤師の種たちに、私たちが少しでも役に立つ肥料になれたらと思います。

余談ですが、ある学生がスペースワールドのことを「スペワ」、了解を「りょ」、珍しいメンバーのことを「珍メン」とあたりまえのように言っていたことは衝撃でした。。。

やさしい気持ちになりました。学生の皆さん、ありがとう。お疲れ様!

数年前、カズオ・イシグロさんのNHKの番組を観て、人柄、感性が好きになり、そこから3冊読みました。 ・日の名残り ・私を離さないで ・忘れられた巨人 読んだ感想は、どの作品もすごくやさしく、純粋な文章だなぁと、いう印象。 しかし、私にはちょっと難しくて、本棚の奥に眠っていました。 まさかノーベル文学賞をとるとは! 私が本好きと知っている患者様からは、「先生、ノーベル賞をとったカズオ・イシグロ作品読まれました?」と聞かれたりします。その度に「いや、読んだのですけどちょっと難しくて、僕にはよくわかりませんでした。。。」と恥ずかしながらお返事しています。

ところで、カズオ・イシグロさんの本の原書は英語、一方、毎年ノーベル賞候補として話題になっている村上春樹さんの本は日本語が原書。

ノーベル文学賞を決める方々は自分が読める言語に訳してある本を読まざるを得ないのであって、ではそれは作者+翻訳者のチカラも必要となるということでしょうか。私が好きな村上春樹さんのあの独特の日本語のニュアンスがどれだけ訳書に伝わっているのだろうかと気になります。

また、いろんな評価を見ていると、カズオ・イシグロさん独特の英語の使い方のニュアンスが日本語版では出ていないと書いてあるものも見ました。もちろん日本語の本しか読めない私にはその真偽はわかりません。しかし、ノーベル文学賞受賞者のリストを見ていると、いろんな言語で書かれているものが受賞しており、一体どうやって受賞者が選ばれているのだろうかと不思議に思います。
ノーベル文学賞は、その作品だけではなくその人の活動の全体に対して与えられるものだそうです。
そして、ノーベル文学賞の選考委員の方々は、翻訳のうまさがどうこうという批評ではなく、「作者と作品の本質」を見抜いているのでしょう。

ノーベル文学賞受賞者の作品を今度読むときは、その作品だけではなく、背景や作者のことももう少し調べて読んでみたらまた違った読み方ができるのかな、と思います。
私が読んだことがあるノーベル文学賞受賞者は、ヘルマン・ヘッセ、アーネスト・ヘミングウェイ、大江健三郎、そして、カズオ・イシグロ。

どれも、難しかったなぁ。。。

さて、世界中で読まれているノーベル文学賞受賞者の作品の数々、私ももう一度、向き合ってみたいなと思う今日この頃です。

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