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福岡・小郡のやさしい調剤薬局

 

九州北部も梅雨が明けました。むっとする空気で、息をするだけで体温がじわじわ上がっているような気がします。遮熱効果のある日傘や帽子、冷たい飲み物やクールタオルなどを持ち歩いて、熱中症対策をしましょう。また熱中症は室内でも十分起こりうるので、部屋を涼しくしてこまめに水分を摂りましょう。

 

この時期は、血液の循環や精神活動に関わる“心”の働きが活発になります。暑くなると汗をかいて体温調節しますが、血液中の水分やミネラルも出ていきます。そして心臓はドロドロした血液を全身にまわさなければならなくなり、疲れてしまいます。その結果、頻脈や不整脈、動悸、息切れ、不眠などが起こりやすくなります。外での活動やスポーツ、入浴など汗をかく前後には水分やミネラルを補っておきましょう。また“心”を助けるものを摂りましょう。

 

“心”を助ける → 小麦、ひじき、豚の心臓、ウーロン茶、紅茶、コーヒー

 

暑さに加えて、日本の夏は湿度の高さも過ごしにくさにつながります。汗腺を閉じたり開いたりと、体の“湿(体の余分な水分)”を調整する皮膚に負担がかかり、湿疹や炎症が起こりやすくなります。また冷たいものを食べたり飲んだりすることも多くなるため、“湿”を嫌う胃腸の働きが弱まり、消化不良や食欲不振、だるさなどの症状も出てきます。清涼飲料水やアイスクリームなどの冷たいものの摂りすぎには注意して、食材そのものが持つ“さます”効果を利用してみてはいかがでしょうか。

 

体にこもった熱をさます または 余分な水分を出す

 → 夏野菜・果物、はるさめ、豆類、豆腐、鯛、昆布、しじみ、海苔、ひじき、

もずく、わかめ、卵、紅茶、コーヒー、緑茶、プーアール茶、ココア

 

夏野菜に代表されるゴーヤーやレタス、ごぼう、また魚の内臓や緑茶・紅茶・コーヒーなどには苦味があります。この苦味には心臓の働きを強化、また、消炎・止血・解熱・利尿効果があります。ただし摂りすぎると胃腸を冷やしてしまうので注意です。

 

胃腸を休めたいときは、温かいものを摂りましょう。辛味の食材、生姜やネギ・ニラ・シソなどを使って体を温めるのもいいでしょう。

消化吸収を助ける → 穀類、いも類、野菜、オレンジ、リンゴ、魚類、牛肉、卵

 

これから気温の高い日が7月、8月、9月、と続いていきます。お盆を過ぎると少し和らぐ気がするので、毎年お盆まで頑張ろうと自分に言い聞かせています。暑さも汗も日焼けも苦手ですが、洗濯物の乾きには満足な季節です。トマトや冷や奴もこの時期が一番美味しい気がします(年中食べてはいるのですが・・・)。楽しみをみつけて過ごせるといいですね。

薬膳アドバイザー 勢島 智子

サッカー界のレジェンドといえば三浦知良選手。スキー界では葛西紀明選手、そして、サックス界、いや、ジャズ界のレジェンドは渡辺貞夫さん、通称ナベサダ。

 

現在、87歳。現役のサックスプレイヤー。

 

福岡でLIVEをするというので、急いでチケットを取りましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で延期。先日、ついに開催されました。

 

いやー、凄かった。

アルトサックスのナベサダさん、ピアノの小野塚晃さん、ベースの粟谷巧さん、ドラムスの竹村一哲さん、みんな素晴らしかった。

 

 

それにしてもナベサダさんは元気。10年くらい前にタバコを止めて、その時に「OUT FOR SMOKE」という曲を作ったらしい(笑) タバコを求めるような(?)かっこいい演奏でした。

 

医療者としては、87歳、しかもタバコを何十年も吸っていて、なんでこんなに元気でパワフルな音を出せるのだろうと不思議に思います。だってサックスは息を吹き込んで演奏する楽器だから。

肺活量、腹筋、あとはマウスピースを歯で支えるので歯が丈夫でないといけないし、指も速く動かないといけない。もちろん体力も必要。

 

やっぱりいつまでも健康であるためには、『意欲、気持ち』が大事なのでしょうか。

 

20年ほど前、東京に住んでいた時に、渡辺貞夫さんの50周年LIVEを渋谷のbunkamuraホールに聴きに行きました。初めて生で聴いたナベサダさんの音。

当時、ナベサダさんは60代後半でしょうか。『My Dear Life』。暖かく、やさしく、人生を感じさせる音色に思わず涙がこぼれました。

 

あれから20年。今回もそういう音を期待して

 

いたのですがビックリ。

音が全然違います。人生を達観したというか、暖かくもスパーっと清々しい音色。

たまにご高齢の患者さんで「もう私はいつ死んでもいいのよ」と笑いながらおっしゃる方がいらっしゃいますが、失礼ながらそんな雰囲気で、もう『今』を楽しんでいる感じ。

 

あー、違うな。自分の語彙力と表現力のなさが悔しい。

うまく表現できませんが、つまりはそんな印象です。

 

私の斜め前に座っていたご高齢の女性の方(80代くらいでしょうか)が、初めからずっと下を向いてユラユラ揺れていたので、「あれ、もう寝てらっしゃるのかな?」と思っていたのですが、その割にはソロプレイのたびに拍手はするし、曲が終わった時も両手を挙げて拍手。そして、また曲が始まったら下を向いてユラユラ。。。

 

「はっ!この方はノッてるんだ!独特のノリ方なんだ!」と途中で気づきました(笑)

 

LIVEが終わったら、お連れの方がいるのかと思ったら、その方は一人で満足そうに帰られていました。

 

今回のLIVEの観客は年齢層が高かったように思います。でもほとんどの方がナベサダさんよりは年下でしょうね(笑) 私も含めて多くのエネルギーを分けてもらったと思います。

 

最後のアンコールが終わった後、みんな笑顔でした。マスクを着けていても笑顔というのは不思議とよくわかる。ミュージシャンの方々も笑顔でした。ナベサダさんも笑顔でした。

 

やはり音楽は必要です。どんなジャンルでもいい。自分の好きな音楽を。

そのために多くのミュージシャンが、このコロナ過でも、なんとか人々をハッピーにしようと頑張ってくれているのですから。

 

まだまだ油断禁物のコロナ過ではありますが、その中での幸せを噛みしめながら帰路につきました。

 

 

渡辺貞夫2020年12月リリースの70周年ベストアルバム「Look For The Light」

 

―光を探す。

 

勢島 英

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